アクアリウム1

アピストグラマの多くは(弱)酸性の軟水に生息します。そのような飼育水を作るには底砂にアクアソイルを利用するのが手軽で効果的です。アクアソイルを使ったアクアリウムを実際に設置し飼育水の水質を測ってみました。


水槽設置当日

メンデジィのペア
( 準備したもの)
45cm水槽、専用のフタ、蛍光灯、スポンジフィルター(テトラ社・ブリラントフィルター)、エアーポンプ、アクアソイル(アマゾニア)9リットル半袋、水草少々、流木。
エサ:テトラミン、テトラミン・ベビー

飼育水測定値
日付 pH 導電率
S/cm)
備考
9/11 7.53 174 水槽設置。メンデジィのペアを導入。
9/12 6.55 133 設置後1日
9/13 6.53 119 設置後2日
9/14 6.38 118 設置後3日
9/16 6.17 119 設置後5日
9/18 6.12 121 設置後1週間
9/19 6.21 121 産卵しましたが、翌日親が卵を食べてしまいました。
9/26 5.46 139 設置後2週間
10/2 5.2 174 設置後3週間
10/11 5.29 205 設置後1ヶ月
11/2 5.06 230 換水前
11/2 6.64 198 換水後。水量の半分換水しました。
11/3 6.69 148 換水後1日
11/5 5.69 147 換水後3日。水質が安定してきました。レッドファントムを5匹追加。
11/10 5.51 152 換水後1週間。設置後2ヶ月。
11/17 5.55 157 換水後2週間
11/25 5.57 162 換水後3週間
12/2 5.58 164 換水後1ヶ月
2005年 --- --- ---
1/23 5.63 201 換水前。全水量換水します。
1/24 7.1 132 換水後1日
1/25 7.01 108 換水後2日
1/26 7.06 96 換水後3日
1/30 6.73 82 換水後1週間
2/7 6.5 83 換水後2週間
2/14 6.35 87 換水後3週間。設置後5ヶ月。
2/17 6.35 87 ---
4/25 --- --- 魚をビタエニアータ・ジャヌアリのペアに代えました。
5/3 5.81 147 産卵しましたが、親が卵を食べてしまいました。
5/11 5.93 157 大掃除前。設置から8ヶ月。
5/11 6.99 172 大掃除後。ジャリクリーナーも用いて全水量交換しました。
5/12 7.32 109 大掃除後1日。導電率は1日でかなり下がります。
5/13 7.11 87 大掃除後2日
5/14 7.02 79 大掃除後3日
5/16 6.73 72 大掃除後5日
5/18 6.54 71 大掃除後1週間
5/25 6.45 73 大掃除後2週間。産卵しました。
6/2 6.35 78 大掃除後3週間
6/3 --- --- 稚魚数十匹確認。稚魚にはベビーフードのみを朝晩2回与えます。
6/6 --- --- 稚魚達はベビーフード(人工飼料)をほとんど食べてくれません。
6/11 6.54 80 設置後9ヶ月
6/13 6.52 81 換水前。稚魚が親に食べられたようです。80%換水を行いました。
6/13 6.82 156 換水後
6/14 7.62 123 換水後1日
6/17 7.53 97 換水後4日
6/20 7.27 86 換水後1週間。pHがなかなか下がりません。
6/28 6.75 80 換水後2週間
7/5 6.66 83 換水後3週間。産卵しました。
7/11 6.78 83 設置後10ヶ月。稚魚数十匹確認。ベビーフードのみを朝晩2回与えます。
7/19 6.8 81 稚魚達はベビーフードを口にはするもののすぐに吐き出してしまいます。
7/26 6.82 76 ---
7/29 --- --- 産卵後3週間。残った稚魚は2匹だけです。エサ不足だったようです。
8/20 6.83 76 産卵。オスを取り出しました。
8/28 6.99 72 総硬度1゜dGH。炭酸塩硬度1゜dKH。稚魚確認。
2006年 --- --- 現在メスのみ飼育中。
5/1 6.21 95 総硬度1.25゜dGH。亜硝酸(NO2) <0.3mg/l。硝酸塩(NO3) 5mg/l。亜硝酸値や硝酸値もぜんぜん問題ないようです。11ヶ月ぶりなので一応換水します。
5/1 6.66 173 換水後。ジャリクリーナーも用いて全水量交換しました。
5/2 7.5 138 換水後1日
5/5 7.36 108 換水後4日
5/8 7.31 93 換水後1週間。pHは下がりませんが、導電率はかなり下がっています。
5/11 7.33 81 設置後20ヶ月。アクアソイルの軟水効果はまだ充分あるようです。
5/17 7.09 73 ---
5/22 7.04 70 換水後3週間
6/1 6.91 67 換水後1ヶ月。オスを水槽に入れました。
6/5 6.84 68 総硬度0.75゜dGH。亜硝酸(NO2) <0.3mg/l。硝酸塩(NO3) 0mg/l。産卵。
このアクアリウムの水質の目標はだいたいpH6前後、導電率100μS/cm(以下)、総硬度1゜dGH(以下)です。魚がメンデジィの場合pHはもう少し低めがいいかもしれません。

このアクアリウムで使用している原水(当方の水道水)は、pH7.5(汲み置き時)、導電率175μS/cm、総硬度4.25゜dGHです。

(まとめ)
アクアソイルの水質調整効果は換水後3日から1週間くらいで充分に現れるようです。ただしpHを下げる効果は設置後数ヶ月くらいからどんどん無くなっていくようです。水を軟水にする効果に関しては20ヶ月を過ぎてもまだまだ充分です。


ビタエニアータ・ジャヌアリの親子

稚魚に与える初期飼料ですが、二度にわたってベビーフード(人工飼料)だけを与えてみましたが、結局まともに稚魚が食べている様子を見ることはありませんでした。口には入れるのですがすぐに吐き出してしまいます。数十匹いた稚魚が数匹しか生き残りませんでした。これらの稚魚もベビーフードを食べて育ったのではなく水槽内の微生物を食べていたように感じられます。稚魚をある程度の匹数育てるには、やはり泳ぎ始めてからしばらくの間は孵化させたブラインシュリンプを与えた方が良いと思います。人工飼料中心で育成する場合でも、できればブラインシュリンプである程度大きく育ててから、徐々に切り替えていった方が良いのではないでしょうか。

(アクアリウム1について)
ここでは種水作りなど特別なことを一切せずに飼育・繁殖を行っています。ここで紹介する飼育及び稚魚の育成方法は当方販売魚のものとは異なります。

(水質の測定について)
pHと導電率の実際の測定値を紹介しています。アピストグラマを飼育する際に水質の測定が必要なわけではありません。ここで紹介する測定値は参考程度にご覧下さい。導電率とはここでは水の中の電流の流れやすさを示しています。アマゾン川の水質データなどにによく登場します。河川水や水道水を測る場合、この値は水の中の塩類の量を知るための目安になると考えて差し支えないと思います。飼育水を測る場合、この値は底砂や生物活動などの影響も受けていると思われます。このコーナーの水槽は隙間なくフタをしてあるので蒸発による導電率の変化はあまり無いものと思われます。

総硬度による水質の分類
0〜10°dGH  ;軟水
10〜20°dGH ;中硬度
20°dGH〜   ;硬水
当方の水道水;4.25°dGH(176μS/cm)で、軟水です。

使用測定器
pHメーター; カスタニーACT pHメーター D-21(堀場製作所、京都)
導電率メーター; カスタニーACT 導電率メーター ES-12(堀場製作所、京都)

水質測定試薬
セラgHテスト、セラNO
テスト、セラNOテスト