クヌギの落ち葉について

秋から冬にかけてクヌギが落葉します。クヌギの落ち葉を水槽に入れると茶色い成分が溶け出します。これがアピストグラマの調子を良くしてくれます。また水中に沈んだ落ち葉は隠れ家や産卵床にもなります。水を着色するため魚の観賞面では欠点となりますが、水質を調整する材料として当方では重宝しております。



行きつけのクヌギ林です。落ち葉拾いの時期は11月〜2月くらいです。落葉から時間が経つほど雨や雪によって茶色の成分が抜け、出がらしになります。野山ではありますが、クヌギ林は基本的にどなたかの私有地になります。林に入る時は一応気にとめておいて下さい。



クヌギの落ち葉です。大きさや形も様々です。大きく形のいい落ち葉はあまりなかったりもします。拾った落ち葉は収穫ネット(タマネギなどが入っているオレンジ色のアミ袋)に入れて雨の当たらない場所(屋外)につるしておけば、数年は保存できます。ただ何かに少しずつ食べられているようであまりにも時間が経つとボロボロになってしまう葉っぱも出てきます。



    (pH6.82、導電率162μS/cm、5日目)             (pH7.47、導電率175μS/cm、5日目)

クヌギ落ち葉の効果を調べてみました。右、水道水10リットル(30cm水槽)汲み置き、5日目。水質測定値pH7.47、導電率175μS/cm。左、同条件にクヌギ落ち葉10枚。水が茶色に染まっています。pH6.82、導電率162μS/cm。pH及び導電率が若干下がっています。水質を調整する効果が特に高いわけではありませんが、茶色の成分は測定値以上にアピストグラマに効くように感じられます。飼育するだけならこの水でエリザベサエも問題ないはずです。繁殖用の水を作る場合には原水に軟水を使う必要があります。また軟水なら測定値上の水質調整効果も、もう少し高くなります。軟水はアクアリウム6のようにアクアソイル水槽から簡単に調達できます。ソイル系底砂を使用した場合、水に付いた色は吸着されてしまうようです。茶色の成分はもったいない感じもしますが、観賞面は良いです。アピストグラマと落ち葉はよく似合うのでそのままレイアウトの材料になると思います。



クヌギ落ち葉を使用した実際のアクアリウムです。水が着色されるので観賞面では欠点となりますが、アピストグラマの調子は良くなります。水槽内が暗くなるので魚も落ち着きます。このアクアリウムでは底に白いパウダーサンドを薄く撒いています。白い砂は水に色が付きすぎてしまった場合、奥の方の視界を確保してくれます(稚魚がどこにいるのか分かりやすい)。この砂にはソイル系底砂のような水質調整効果(軟水作用など)がないので原水には軟水を用いています。水底に沈んだ落ち葉は隠れ家になり、その裏側でよく産卵もします。 45cm水槽なら落ち葉を10枚くらいで良いと思います。山の木の葉で調子を上げるわけですから、アピストグラマと山(森)が密接につながっていることを実感します。アピストグラマは森の恵みなのだと思います。

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